1/27~2/3 呪いの備忘録
あの日から一週間で感じたこと思ったこと湧いてきた感情は忘れた
私の人生で最も情緒不安定な一週間の記録。
私は絶対に忘れてなんかやらないからな。
2019年1月27日(日)
それを知ったのは稽古が終わった直後。Twitterを開くとT
あ、きたな。という感じ。
最初に湧いた感情は、諦観。割とあっさりその事実を受け入れてい
何となく嵐の終わりは早いだろうと前々から思っていたし、私は嵐
というか、ちょうどこの日の2、3日前に私は「大野智が結婚して
だから何となくふわっと事実は受け止められた。でも少し経って、
悔しい。
虚しい。
主にこの二つだったと思う。
ちゃんとニュース記事を読んで、一度ふざけんなと思ったら止まら
ふざけんなよ。何で辞めんだよ。
嵐を捨てるに値する「自由」って何なんだよ。
街を歩いてても電車に乗っても色んなところから嵐に関する会話が
自転車に乗って家に帰る途中もずっと大野智のことを考えていたら
大野智が好きだった。
その大野智の好きなものは自由と孤独で、それを奪ったのが「アイ
私は、大野智という人間が好きだったので、
次に湧いた感情は「ごめん」だった。
何にも囚われない大野智が好きだと言いながら大野智を縛り付けて
大野智の自由と孤独は、当たり前だけど私たちのものじゃなくて彼
気が済んで風呂に入って、見る気になれなかった会見の様子をよう
大野さんが答えづらいような質問を翔くんやニノが代わりに答えて
松潤が違うことは違うとハッキリ否定してくれたこと。
こういう場は慣れないだろうに、相葉ちゃんが一生懸命に会場の空
大野さんの声と表情。
色んな情報と感情が雪崩れ込んできてまた泣いた。
「無責任なのではないか」と半笑いで質問した記者がいた。
クソが!!!!大野智の決断を「無責任だ」と言う権利は嵐のメンバー全員
そんなことを考えながらその日は寝た。
2019年1月28日(月)
嵐が活動休止するまでの日々がスタート。
起きぬけにTwitterで嵐の解散に関するとあるイラストを見
確認したかったのは、大野智が想いを打ち明けたという2017年
探したところ、なんと大野智がメンバーに想いを打ち明けたちょう
V6井ノ原くんからの嵐での活動に関するインタビューに答える大
(嵐が爆発的なブレイクを果たしたことについて)
井ノ原:番組もいっぱい持ってるし、CDも出すし、ライブもいっ
大野:なんか……実感がないというか
井ノ原:「これもまだ夢なんじゃないか」って?
大野:「夢なんじゃないか」って。……「何がいいんだろう」とか
井ノ原:えっ!(笑) 自分に対して?
大野:そう(笑)
井ノ原:「何で見にきてくれるんだろう」って?
大野:失礼な話ですけど、そういう気持ちはありますね。
このインタビューを見ていた当時も思ったが、大野智が「夢」とい
その時は「幸せな夢から覚めるのが怖い」と思ってこの言葉を使っ
この日の夜、NEWS ZEROで櫻井翔くんの活動休止についての話があった。会見の前
インタビューの最後はこの質問だった。
「再結成の可能性はあるんでしょうか」
翔くんは即答した。
「あります」
…………えっ、即答しちゃうの?
えっ待って待ってどういうこと?
即答できるくらいの活動休止なの??
ああいう場で大々的に断言できるってことは大野智に少しでも戻っ
どうなの?大野智がそう言ったの??
27日の記者会見で「再び嵐を巻き起こす可能性は……」みたいな
私は正直、大野智はもう芸能界に戻ってこないと思っている。
これといった根拠はないけど、会見でのあの質問に言い淀んでいた
少なくともまだ決めかねているのではないかと。
そんな状況にある大野智に対して「復活待ってるよ」という一言は
翔くんが断言した理由がわからない。
大野智に復帰の意志があるのかもしれないし、ファンを絶望させな
もし仮に後者だったとしたら、それは「自由に生きること」を望ん
私は大野智が好きだ。
私は大野智が好きだから、「復活の可能性」という自分たちの身勝
……重いな。
2019年1月29日(火)
一日虚無感に包まれながら過ごした。
事件が起こったのは寝る直前。
嵐ファン相葉担の母と大喧嘩勃発。
きっかけは朝日新聞に載っていた活動休止に関する記事。
母親は私に「いい記事!感動したからあんたも読め!感動するから
私はそれを見、「いい記事だと思うけどこの件に関して他のグルー
その結果、自分が良いと思ったものに対して否定的な言葉を言われ
終わった後「なんてくだらないことで喧嘩してるんだ」と反省。
でも嵐の解散に他のグループの名前出されるの嫌だし名前出された
GANKO。
2019年1月30日(水)
はい~~出た~~不仲説。
夕刊フジ。
「大野は二宮と波長が合わない」らしい。しかも「大野は二宮に対
その記事を目にしたとき大宮推しの私の口から純度の高い「死ね」
なんで私は“大宮コンビ”を好きなんだろう。
私はシンメ厨だけどこの2人は別にシンメだった訳じゃない。好き
でも同じ温度感の2人が端の方でわちゃわちゃしてるのが微笑まし
同じ人種ではないのに、どこか似てる2人。
大野さんはニノに対して圧倒的なシンパシーを感じていたからあん
で、誰と誰の波長が合わないって??
まあなんとでも書けよ。
私は自分の目に映ったものとそのとき自分が感じたものしか信じな
2019年1月31日(木)
とあるブログを読んだ。
「大野智が嫌いだ。」というタイトルのブログだった。
タイトルから読むのを躊躇っていたが、気になっていたのでこの日
けっこう大野智に関する酷いことが書かれているので読むのはお勧
ブログの冒頭は大野智に対する悪口がこれでもかと連ねられている
しかし私はブログを最後まで読むと電車の中にも関わらず泣いてし
「心の底から思う、大野智と出会いたくなかったと。」
「大野智が好きだった。この世で一番、好きだった。だからこそ、
私は最初から大野智のことを「アイドル」として見ていなかったし
でも、この人の痛みが手に取るように伝わってきた。
あの会見の後、沢山の人間が大野智への想いの丈を綴ったがそれら
そんな中で、この人がこのブログに綴ったのは激しい憎しみ、大野
憎いという感情はその人のことをよほど想っていないと生まれない
この人は、きっと誰よりも何よりも大野智を想っていた。
このブログに心を揺さぶられ、あの日以降他人の言葉で初めて泣い
この日にはVS嵐の放送もあったのだが、見る元気はなかった。
2019年2月1日(金)
この日、嵐がミュージックステーションに出演した。
放送中は家にいなかったので見ることはできなかった。録画もして
が、家に帰ると母が「見てほしい!」と強く私に訴えた。私は断っ
嵐がMステの階段を降りて登場するのを一瞬見ただけで私は泣いて
私はもう怖くて見るのをやめようと思い席を立とうとしたが、テレ
1曲目、大野智は全くカメラを見なかった。
ふだんからあまりカメラ目線で歌うことはないが、今回は他の4人
会見で「申し訳ない」と目を伏せていた彼の姿を思い出す。
何なんだよ。カメラも見れなくなるくらいの覚悟だったのか?
お前の覚悟はそんなもんだったのかよ。
あと2年、ファンのために精一杯活動するって、言ってたじゃない
だったら覚悟しろよ。ちゃんとカメラ見ろよ。ファンの目を、見ろ
曲の最後に5人が横になって歌う場面でも、大野智はカメラを見ず
4人と大野智ではこんなにも背負っているものが違うのか?とさえ
その姿があまりにも痛々しくて、見たくなかった。
そして2曲目に移る。
嵐がステージを移動するとそこには大勢のファンがいて、大きな歓
すると、おもむろにニノが大野さんの方へ近づいていく。そして大
その様子を見たら堰を切ったように涙が溢れてきた。
不仲だという記事を書かれた大宮。
でもそこに映っていたのは、活動休止前から1人になろうとしてい
曲の途中でも大野さんの手を掴んだりして大野さんにちょっかいを
きっとそんな記事が出ていることをニノは知っていたんだと思う。
きっと、ニノじゃなくても。
大野さんの隣に立ったのが翔くんだったとしても相葉ちゃんだった
そういうグループなんだ、嵐は。
ラスサビ前の間奏で翔くんがカメラに向かって、
「さあ、同じ夢を見よう」
と叫んだ。
そうだよ、大野智。
あなたは「夢なんじゃないか」って言ってたけど、それはあなただ
同じ夢を見てる人が4人、あなたのすぐ近くにいたじゃない。
まだ1人になろうとすんなよ。
松潤が大野さんの肩を抱き寄せた。そのまま大野さんを真ん中に5
大野さんの左隣にいた相葉ちゃんは、大野さんの顔を覗き込むよう
2曲目の間、私はずっと泣いていた。
感情がグチャグチャになって嗚咽を止められなかった。
過呼吸になるんじゃないかってくらい泣いた。母が隣でごちゃごち
言葉にならない想いで胸の中が溢れかえって、録画の再生が終わっ
2019年2月2日(土)
舞台の本番を観に来てくれた嵐ファンの友達は、本番の後、私を見
何をしていてもふとした瞬間に大野智のことを考えてしまう。割り
錦糸町駅の4番線ホームからスカイツリーを見上げて今日も考える
虚無。
「アイドル」って何なんだろう。
恋愛をしたら周りから怒られて、私生活も誰かの目線につきまとわ
アイドルをバッシングする時に「夢を与える職業なんだから」とい
「夢を与える」って、何?
アイドルって“歌って踊って見てる人を楽しませる職業”じゃない
私たちが勝手に夢を見てるだけでしょ?
いつからか、世間のアイドルへの認識は「夢を与えてくれる存在」
「恋愛するならせめて隠す努力をしろ」って?
彼らはもう充分隠す努力をしている。
それが明るみに出てしまうのは、それをわざわざ暴こうとする悪意
どこにも自由が無い。
ファンという存在が人間としてのアイドルを邪魔している。殺して
そりゃ大野智だって辞めたいと思うはずだ。
人間から人権を奪って楽しむ「アイドル」という世界は、なんて狂
あー、なんか、最低でくだらねえな。
「アイドル」という世界も、その世界に入れ込んでしまった自分も
最低だ。
くだらない。
なんか、冷めた。
私も辞めようかな。ジャニオタ。
だって最低だよ。こんなこと。
最低としか思えなくなってきたよ。
ファンなのに、どいつもこいつも傲慢すぎる。
いつからファンはそんなに偉くなったんだ。
もう一つ応援してるA.B.C-Zだって、あんなに素晴らしいパ
ファンクラブの会員数で価値を測られ、テレビ局とのコネで出演の
オリコンチャートと熱愛報道で人間を判断するな。
アイドル側もそうだ。そんな簡単に人間を諦めるなよ……。
最低最悪。
無理。
付いていけない。
大野さん、あなたの判断は正しいよ。
こんな世界、早く辞めちまえ。
この時、私の中で何かが死んだ。
2019年2月3日(日)
一週間が経った。ここで私はこのブログを書くことを決意した。
私が大野智を好きになったきっかけは今でもよく覚えている。
まだVS嵐がお昼の時間にやっていた頃。
フォーリングパイプというゲストと嵐のメンバーが一対一で対戦す
その日大野智は、なんと、ゲストが喋っている間に居眠りをし始め
番組の収録中に。ひな壇でもなくゲームの装置の上で堂々と。
そして他のメンバーから声をかけられてやっと目を覚ますという一
私がそれまで思い描いていたアイドルとは、どこまでもカッコよく
……そこからかけ離れたその姿。
何にも囚われず、周囲の目が集まる中堂々と舟を漕ぐその姿。
私はその時、「この人はただ者じゃない」と強烈に惹かれたのだ。
大野智は変な人だった。
ドラマの撮影中にも関わらず日焼けして怒られたり、派手に女の子
こういうマイペース(?)な行動が目立つので一部のファンからは
しかも、彼はこんなに自由奔放で全くアイドルらしくないのに、ス
彼のダンスはとにかく美しい。その瞬間に取れる一番美しい身体の
彼の歌もとにかく美しい。初めてコンサートに行って初めて彼の生
なんてアイドルに向いていなくて、なんてアイドルとしての才能に
今そのことが悲しくてたまらない。
そもそも、「ずっと辞めたかった」と公言していた大野智。
そんな彼をここまで駆り立てたものとは一体何だったのだろうか。
辞めたかったなら、もっと早く辞めることもできたはずだ。
そんな彼を「アイドル」としてここまで立たせてきたものは何だっ
話は変わるが、amazarashiというアーティストの「逃避
『押し潰された僕の逃避行 上手くいかなけりゃ死んでやるぜ』
『僕らを走らせるならきっと何だっていい 恩義でも逃避でも 世間体でも逆恨みでも』
『僕の場合は逃げ出したいから なのに今も戦っているよ』
『死に場所を探す逃避行が その実 生きる場所に変わった』
半ば騙される形でデビューさせられて、逃げようにも逃げられない
デビュー前、京都に自ら赴いたことに対して大野智は「誰よりもダ
早く上手くなって、自分で満足したら、早く独りになりたかった。
でも死ねなかった。大野智を引き止めたのは、メンバーか、あるい
とにかく大野智が満足して死ねる状態になかったのだ。
大野智はずっと死に場所を探し続けた。
そしていつしか、その行為自体が大野智を形作っていた。本来自分
「嬉しいを通り越した」
「こんなに恵まれてていいのかなって気持ちが凄くある」
2014年、大野智が泣きながらそう言った。
その言葉を聞けただけで十分だった。
不自由しかないこの世界で大野智がそう感じられた瞬間があった、それでもう十分に彼は報われたことだろう。
そして2016年に大野智は、やっと満足して死ねると判断したの
私はこの間憧れの先輩とサシでラクレットチーズを食べに言った時
「死んでもいいや」と思えることは、それほど幸せなことなのだと
やっと幸せになれた。そして二度目の人生を歩めると、そう判断し
何だかんだ私は嵐が大好きなのでやっぱり嵐が活動を休止し大野智
でも、やっと自由になれるのだから、無理に帰ってこなくていい。
青くて広くて寒くて暗い海を悠々と泳ぐ、18mという数字を知っ
クジラの居場所は水槽の中じゃない。クジラは海の中でしか生きら
ずっとクジラとしての生き方を諦めていた大野智。
だから、海から水槽に帰ってくる必要はない。
彼がしていたのは回遊なのか死滅回遊なのか、ずっと考えていた。
きっと、彼がしているのは回遊だ。彼はもう死ぬ場所を探して彷徨う死滅回遊なんてとうに終わらせていたのだ。彼はクジラの生き方を知っていた。生きていくのに心地よい場所を求めて20年間嵐を続け、時期が来たから嵐を去って回遊するだけ。
私は正直、2021年以降の嵐の活動再開を望んでいない。
二度もこんなに辛い思いをしたくない。
2021年以降も活躍するメンバーを見ていたら大野智を思い出し
でも、かつて大野智は雑誌のインタビューで「『自由』と聴いて思
「練習。練習しないと自由に踊れないから」
「自由」と聞かれてダンスを思い浮かべてしまう、どこまでもダンスが好きな彼がもし万が一嵐に帰ってきたいと言
A.B.C-Zのファンもこれを機に辞めるかとも考えたけどう~
終わり。